幸せの経済学

蒸し暑かった夏が突然終わり、涼しい(さむい?!)秋になりましたね。身体は正直というか…秋はお腹がすきますね〜

さてさて、先日、メノビレッジの住人達と「幸せの経済学」(ヘレナ・ノーバーク=ホッジ監督)というドキュメンタリー映画を観ました。

インドの北部、ヒマラヤの辺境にあるラダック。植民地化されることもなく、1974年までは外国人の入域も規制されていたラダックに、翌年から入り、現地語と英語の辞書を制作したヘレナさんが触れたラダックの高い生活水準とつつましくも豊かな暮らし、そして何より平和でユーモアと笑いにあふれる精神の豊かさ…。

しかしそこに、近代化の波が押しよせ、大量生産されたものや、大手メディアによる情報、加えて大勢の観光客がやって来るようになると、ラダックの人々の生活も心の持ち様も激変してゆきます。その変化はあまりにも急激だったために、近代化、特に経済のグローバル化がもたらす人々への影響が、はっきりと分かるのです。

ラダックの人々は、自分たちが原始的で遅れていて、貧しいんだと考えるようになりました。新しく導入された学校教育では、地元の言語や伝統的な衣・食・住の作り方は、全く教えられなくなりました。人々の生活への不安や恐怖は増大し、競争や摩擦、争いが増えていきます。

しかもそのようになればなるほど、人々の消費は増加し、GDPは上がり、グローバルな経済は潤うしくみになっている。経済的な豊かさで私たちの幸せを測ることがどんなに矛盾しているかに気づかされます。変化の速度に違いはあれ、ラダックの人々がたどった変化は、日本の私たちの経験と重なるのではないでしょうか。

しかしヘレナさんは、力強く「未来は変えられる」と伝え、グローバル化を超えた新しい社会づくりのビジョンと実践も見せてくれます。その未来は「懐かしい未来」。近いうちに北海道でも上映会を開きたいと準備しているところです。